文章+イラスト=キャラクター

苦しい思いをして原稿を書き上げると、
そのあとに楽しいことが待っています。

本が出版されること? いえいえ。(それも楽しみではありますが)


イラストが上がってくることです。


自分の書いたキャラクターがイラストになるのを見るのは、
とてもうきうきする瞬間なのです。

特に、新しいキャラクターがデザインされるときなどは、
生まれた我が子と対面する父親の気持ちです。

「ほら七月さん、かわいい女の子ですよ。こんなに目許が涼しくて……パパに似なくてよかったでちゅね〜?」

みたいな。

上がってきたラフを見て、「イメージ通り」と思うこともあれば、
「ああ、こんな子だったんだ」と気づかされるときもあります。

そうか、そうだったのか……と、ラフのはじっこに描かれた表情に教えられることもあったりするのです。


「生まれる」という表現を使いましたが、まさしくそんな感じで。

このジャンルの小説では、基本的にイラストは欠かざる存在です。

それは純文などと比べて、ただ「絵がつく/つかない」に収まらない話になっていて、性質そのものの違いになっている気がします。

つまり、

文章は「魂」で、絵は「肉体」。
二つが揃ったときに、初めて作品の『キャラクター』が生まれるんだなぁと──


上がってきたラフを見つつ、最近そんなことを実感したのでした。