ドラマCDの収録に行きました。

道に迷って遅刻するの巻。


2分くらいなので、まだよかったですが……。

あわただしくスタジオ入りし、
挨拶もそこそこに開始。

まず、役の声の調整から。
桃香、ちょいやわらかめ、
柚、もうちょい幼めでお願いします、などと
リクエストを出し──すんなり終了。

いや、ぴったりです。
完璧です。
声優さんはすごいです。

稲村優奈さん演じる柚は、私の中で
明確なイメージが定まっていなかったのに、
「これだ」と思いました。

折笠富美子さん演じる桃香は、ある程度イメージがあったのに、
「こっちの方がいい」と思いました。


と、そのとき──誰かが気づいたように、


「(石田彰さん演じる)明は、どうですかね?」

──!?

あまりにもぴったりだったから、逆に忘れていました。

「最初から『明』って感じでしたよね」

まったく、そのとおり。


収録が進む。

さすが一流の声優さんたちです。
本を正確に読み取り、こっちがリクエストを出したときも、
完璧に汲み取って修正してくれます。

むしろ、こちらがうまく口で説明しきれないことが数度あり、
大人のDSトレーニングが必要だと本気で思いました。

そして、収録も終盤にさしかかった頃──

驚くべきことが起こりました。

後半からENDまでのシーンでした。
原作から、かなりアレンジを加えた部分でもあります。

シークェンスの隙間に、「ぐすっ、ぐすっ」と鼻を
すする音が聞こえてきました。

その音は、ある声優さんがマイクから
離れるときに拾われます。

そうです。
その声優さんが、泣いてらっしゃったのです。

私はいたく心を打たれました。役者だ、と。

そして、脚本を書いた人間として冥利に尽きるな、と
思いました。


収録は無事終了しました。

長くなったので、続きは明日に。
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プロフィール

七月 隆文

  • Author:七月 隆文


  • もの書き

    『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
    『ケーキ王子の名推理』
    『天使は奇跡を希う』

    など。
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